月別アーカイブ: 2008年7月

アーキフォーラム/二川幸夫の巻

今シリーズ「国境と建築」の最終回は二川幸夫氏。感想を簡潔に言えば、「コロッセオに猛獣を一匹放っておいて、グラディエーター三人は観客席にいる」といった感じでした。残念至極。もちろん「猛獣」は二川さんのことで「グラディエーター三人」とはコーディネーターのお三方を指して例えたもの。
ってことで、講演の私のノートを記載しておきます。
「国境と建築」なんてテーマ日本くらい
評価の在り方について
現状の日本、ピンチ
20年前なら磯崎・安藤
都島工業高校
「日本の民家」(1957)6年+6年で
日本人の知らない日本(の建築)、職人芸の建築(→建築家?)
日本の古典
敵わない相手、菊竹
田辺タイ?琉球の研究家
→クサカベ 日本の発見
資料の集め過ぎ⇔一般教養
早稲田での講義、建築を好きなヒトが少ない
イイ民家のある所は違っている。味・景色(そば屋・松林)
それをもたらすコミュニティー
「イイ建築」の理解・判断が前提で設計は始まる
世阿弥の本
建築家が作る「一品物」としての「美しい建築」
建築が楽しくて仕方がない
その素地が無くなり過ぎている
個人の素地⇔社会的素地
ノートはここで終わり。開始から2/3ほどで書くのを諦めました。猿回しがいないまま、迷走する二川さんのお話し。突っ込みたいとこ、掘り下げて欲しいところなどなど満載でした。質疑応答で二番目の質問者になって、充分にお答えをいただいたと判断して切り上げる意味でマイクを返しても壇上の誰も仕切らない。横にいた私の学生に見せるために書いた「お三人さん、どう締めるのかね?」が最後の記述でした。今関西にある建築の勉強会などの機会の少なさを考えるに、利用価値のある資材(二川さん)を「死に体」にしてしまった主催者の功罪は深い。次のシリーズへのつなぎも不完全なママ終了。消化不良感満載でした。先の学生は今シリーズ2/3ほど出席したそうですが(私は3回)、果たして如何程に参加者の役に立ったのかは疑問の余地アリです。曲がりなりにもお金を取っているんだから、そこら辺はしっかりして欲しいところ。せっかく来て頂いた二川さんにも申し訳がない(もちろん二川肯定論を打つつもりはありませんが)。
次のシリーズは「建築の跳躍力(仮)」だそうです。
悲しいけど、期待しなきゃ仕様がない。

REFLECTIONS3 地球

REFLECTIONS3 地球
pallaさん、と言っても最近では本名が露出している河原和彦氏の展示です。例によってPallalink名義だから東陰地正喜さんと西川文章さんとの協作であります。またもや場所はCASO。ここんとこ題材に変化アリ、と思っていたらタイトルに「地球」とあります。そこまでスケールアップすれば逆に期待してしまいます。さて何を見せてくれるのか。
 場所 :海岸通ギャラリーCASO
 期間 :2008/7/29〜8/3
 時間 :11:00〜19:00(最終日〜17:00)
最終日6時(16時の間違い!)からはライブイベントもあるそうです。私もこの日に行く予定です。
※追記:すいません!最終日のライブは「16時〜」でした!

末友さんの展示

矢澤金太郎の家具と異素材アート展
来週から始まる「矢澤金太郎の家具と異素材アート展」にステンドグラス作家の末友章子さんが参加されます。木工作家さんの作品を中心にレザーワーク、ステンドグラス、吹きガラスを展示するそうです。送っていただいたDMを見るに、末友さん以外のお三方はなかなかの強面。末友さんも「真剣にガラス選び」の態で対抗するも、やさしさを隠しきれずといった感じ。果てさて現場はどんな具合に仕上がるのか、楽しみです。私は24日、学校帰りにお邪魔する予定です。
 場所 :うめだ阪急百貨店 7階 イベントホール「ミューズ」
 期間 :2008/7/23〜7/29
 時間 :10:00〜21:00(27日は〜20:00、29日は〜18:00)